火曜日 16:30〜18:00
■ゲーテ『ファウスト』を読む  山取 清
ゲーテと言えば、「詩人」として有名ですが、その活動は政治や教育、色彩や植物や鉱物のなどの自然研究の分野にも及んでいました。そのおかげで、当時のワイマールにはゲーテを中心にした幅広いサロンが形成され、それが近代ドイツの精神文化の礎になったのです。六〇年の歳月をかけて完成された『ファウスト』はそうしたゲーテの集約点です。それを翻訳で読み、彼の思想世界に触れ、現代を今一度見つめ直す機会とし、同時にゲーテと同時代の他の芸術作品とも関連付け、「ゲーテ時代」の文化的躍動感を一緒に味わいたいと思います。
火曜日 18:30〜20:00
「文化人類学」創始者石田英一郎を読む  清 眞人
 石田英一郎は、彼独自の「文化人類学」という学問コンセプトを創始し、戦後東大に初めて「文化人類学」コースを開いた人物です。彼は戦前ウイーンで西欧の民族学や人類学の成果を吸収するとともに、柳田国男の民俗学にも深く学び、西欧文化と日本文化の相違を強く意識しながら、「文化圏的歴史観」という新たな視点を樹立しました。彼の代表的な論文が集約されている『人間と文化の探求』(文藝春秋)を古本屋サイトを利用して手に入れていただき、読み切りたいと思います。この本は西欧の文化と日本の文化との大きな違いを思索するうえで最適なテキストです。

木曜日 15:00〜16:30
■『源氏物語』を原文で楽しく読む  近藤 百合子  
 前回に引き続き、原文を声に出して読んでいきます。音読することで、黙読では見過ごしがちな原作の息遣いやリズムを身体的に直接的に味わうことができます。時には登場人物に、時には作者になりきって、平安貴族の愛と苦悩の世界に遊びましょう。瑣末な文法や語釈にこだわらず、場面場面に関連するエピソードを他の古典作品から引用紹介しつつ、楽しく読みすすめます。どの巻から読むかは最初の回に受講生の皆さんと相談して決めます。
木曜日 16:30〜18:00
■近代日本の建築空間  奥冨 利幸 
 近代の日本では欧米からの影響でさまざまな変革がもたらされたが、建築空間も例外ではない。新しい工業技術が導入されて西洋建築が模倣された。その一方では伝統空間を見直すデザインも登場した。ここでは、近代建築空間の発生から形成過程を理論や作品を通して解明する。
木曜日 18:30〜20:00
■『源氏物語』を原文で楽しく読む  近藤 百合子 
 この講座は木曜日の午後講座と同じ内容がおこなわれます。
木曜日 18:30〜20:00
■エマニュエル・トッド『デモクラシー以後』を読む  鈴木 伸太郎   
 経済のグローバル化は、私たちにとって無条件に望ましいことなのでしょうか? 必然の流れなのでしょうか?ここはひとつ批判的に見つめ直してみませんか。どのように国際社会と向き合っていったらいいのかということは、日本に住む人間にとっては、長年にわたって自らの不得意な分野として意識されてきました。しかし、グローバル化について、醒めた目で諸外国の実情を見ていくことによって、そのような意識は少し変わるのではないでしょうか。どこの国にとっても国際社会との関係はそんなに容易なものではない、という理解が深まることによって、日本が日本流に国際社会との付き合い方を見出していく手がかりも得られるのではないでしょうか。表題に掲げた本を一緒に読みながら考えていくことにしましょう。

金曜日 18:30〜20:00
■聖典を読む――『歎異抄』 長崎 誠人  
 この講座では『歎異抄』を受講生と一緒に読んでいきます。今年は親鸞聖人の七五〇回忌に当たりますが、この機会に親鸞聖人の人間についての洞察、またそれに基づいて投げかけた人間についての問いについて考えてみたいと思います。

土曜日 15:00〜16:30 リレー式 ヨーロッパ文化紀行
■第1,2回 ウィーン文化紀行―ウィーンの歴史、街、文化  徳永 恭子
 ウィーンといえばハプスブルク帝国、映画やミュージカルで有名な美貌の皇女エリーザベト、マイアーリンク心中事件の悲劇の皇太子ルードルフなど興味深い話がつきません。ハプスブルク帝国の歴史を探索してみましょう。また現在の街の様子も映像を使って見てみましょう。ウィーンは芸術の都です。ワルツに代表されるオーストリアの音楽、世紀末建築、絵画、文学、学問、そしてカフェ文化に触れてみましょう。
■第3,4回 ヨーロッパの不思議なアートの世界  伊藤 尚子
 フィンランド、エストニア、ベルギー、フランス、イタリア、あまり日本では紹介されないけれど、面白いアートの世界を紹介します。おかしな作家達、ゆったりと流れる時間、常軌を逸したエネルギー、夏至の白夜と覚醒なき夢の領域が生み出す幻想。ヨーロッパは奥が深くて面白いです。
■第5,6回 イギリス文化紀行――文学・絵画・神話   清水 伊津代
 ロンドンのナショナル・ギャラリーにある16世紀の画家ブロンツィーノの絵「ヴィーナスとキューピットの寓意」は、ハーディやマードックなど多くのイギリス作家に多大な影響を与えています。この絵の見方のコツをお話し、絵画と文学と神話の密接な関係をご紹介して、イギリス文化の一端に触れてみましょう。また、独自の音楽や祭りや神話伝説を継承してきたケルト文化とイギリス文学のつながりについてもご紹介して、その面白さを味わっていきましょう。
土曜日 15:00〜16:30 (上記の「ヨーロッパ文化紀行」と日程や時間を重複しないようにします。)
■この機会に『宗教社会学論集・序言』を読んでみる  堀田 泉  
 マックス・ヴェーバーの未完の大著「宗教社会学論集」は知的刺激に溢れた宝物庫です。壮大な世界観、宗教と経済の関連と対立、緊張感に満ちた政治的世界・・・自分の心と対話しながら、全体の構図を述べた「序言」を読み進んでいこう。
近畿大学日本文化研究所
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